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家物語

リフォーム編1「住宅・再生!リフォーム現場レポート」

第三回 断熱の工夫

近年天気予報を見ていて気付けば、本州中で長野が一番夏暑く、冬寒い。我が家でも夏の冷房、冬の暖房出費が年々増え、家計を圧迫しつつある。

服田さんでは、少ない冷暖房費で効率よく屋内を快適に保つために「家自体の断熱性能を高める」方法を提案し、今回のリフォームでも断熱性アップの工夫を随所に施している。

天井を張る前の野縁の上に敷き詰められているのはふわふわとしたグラスウールをポリエチレンフィルムで包んだ布団状の断熱材。

ポリエチレンフィルムでパックされているのでグラス繊維が飛散しない。形状の柔軟性があり野縁の隙間に良くなじみ、軽量なため天井への負担もすくないという。

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ただしグラスウールは垂直面は苦手。壁内にグラスウールを使うとずり落ちて片寄り、すきまが出来る。床下などに使っても根太の間から抜け落ちてしまう。

そうした場所には板状発泡素材のスタイロフォームを使う。スタイロフォームは形状保持力が高く、ずり落ちや片寄り、型くずれしないので、壁内や床下に適しているようだ。

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間柱と筋交いの作る複雑な形に、ぴったりと合わせてカットされたスタイロフォームが隙間無くはめ込まれていく。

服田さんでは新築物件には、頑丈な木枠に硬質ウレタンフォームを充填した「F&Pパネル」を使う事が多いが、リフォームの場合には既存の柱に合わせて、自由なカタチにカットして使えるスタイロフォームが便利だとの事です。

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床や天井など、断熱材を入れられる場所と異なり、長年断熱技術が遅れていたのが「窓」。採光を大きく採れば断熱性が悪くなるのが当たり前だと思ってました。

が、そんな常識を覆すのがこのサッシ。よく聞く「ペアガラス」より一枚多いトリプルガラス。しかも表面に薄い金属膜をコーティングして熱の伝わりを遮断するという特殊な「Low-E ガラス」を使用しているという。

この「Low-E ガラス」は紫外線も反射するので、カーテンや畳、家具等の日焼けや色褪せも防止できるというスグレモノだ。

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