第一話「大黒柱のある家」
第八回 ついに完成!
施工期間中にも、Y様ご家族と幾度も打ち合わせの機会を得、頂いた様々なご意見や新鮮なアイディアを取り入れながらながら内外装の施工を進め、ついに「大黒柱のある家」が完成しました。
家族みんなが同じ空気のなかで過ごせるリビングは、地震に強く壁の少ない大空間。この空間を生み出したのは木の性格を知り抜き活かした伝統建築の技の数々です。その象徴とも言える大黒柱は、その頼もしい姿をリビングに露出し、家族の暮らしを見守り支えます。
リビングと階段との間には、あえて仕切り壁や手摺を付けずにリビングとの一体感を表現。これによりリビングはより一層広くのびのびと、階段には明るさと開放感を演出することが出来ました。
また安全性を考慮して、4段目以上にはルーバー状に木の桟を取付け圧迫感が出ないよう工夫すると共に、軽快なリズムを生み出しています。
二階に上がると天然木の木目も美しい建具や、自然のままのカタチを生かした太い梁が目に飛び込んできます。木曽ひのきをふんだんに使い、清々しい芳香に満たされたやすらぎの空間にはご家族の寝室などを配置しました。
F&Pパネル、ハウスラップ、ウィルスボー配管などの最新設備を取り入れながらも「木」ならではのやすらぎやぬくもりを失わない。伝統の技と最新技術、確かな機能とデザイン性が高度に調和して、Y様と服田建設の「こだわり」がかたちになりました。
なお、この家は県産材を積極的に活用した質の高い住宅として、「信州ふるさとの住まい助成金」事業により50万円の助成をいただくことができました。