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家物語

リフォーム編2「古い物置が耐震住宅に生まれ変わる!」

長野市のY様より「古い物置小屋を住居にリフォームしたいのだけど」とのご相談を頂き、早速下見に伺うとナルホドこれは見事に古く、また傷みも酷い。

長い年月の間にこもった湿気で土壁は所々崩れ、木材も一部腐っている様子。総土間の床は荒れて波打ち、カビ臭さが鼻を突く。これはなかなか手強い工事になりそうだ。

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■土壌改良
服田建設では、単に「見た目だけキレイになればいい」といったリフォームではなく、快適な住環境を造り出し、長く愛される住居の実現を常に目標としている。

そのために、今回は土壌の改良から着手した。荒れた古い土をならし、砕石を敷いて突き固め、カビ・シロアリを根絶するため薬剤を撒いて土を消毒する。

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■基礎改良
土壌改良の終わった土間に、隙間無くビニールシートを敷く。土から上がる湿気を防止する事でシロアリの害や木材の腐食を予防出来、家を長持ちさせる事が出来る。

床下、基礎は工事が完了して実際に人が住み始めてしまえば、簡単には手直しの出来なくなってしまう部分だ。それだけに妥協の無い処置が必要だ。

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既存の基礎に穴を空けて通した鉄筋を基に、ワイヤーメッシュを組み。土間の上にコンクリートを打つ、メッシュ、コンクリートを二層重ねた厚みは10cmを越える。

堅牢な基礎が無くては、高い耐震性能を持つ家は実現出来ないと考えている。

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■骨格改良
土壁を崩して骨組みを露出させ、木材の状態を診断。元々が総土間の建物だっただけに、やはり湿気による傷みは酷く土に近い部分にはシロアリの食害跡や腐食が目立つ。

少しでも傷みの有る木材は全て新しい物に入れ替え、新たに筋交いや間柱を追加して骨組みの強度を高める。また適所に補強金物を取付ける事で、捩じれ・突き上げ・横揺れといった、地震の複雑な衝撃にも耐えられる骨格が出来上がる。

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また、壁面にはFPパネルを施工。筋交いの入った木製フレームにウレタンを充填したFPパネルは高気密・高断熱はもとより高い剛性も合わせ持つ。

通常の工法では家の剛性は、主に柱や筋交いで決定されるが、FPパネルを施工することで壁自体の面剛性を高める事が出来、家全体としての剛性アップにも効果的だ。

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■予防措置
一度シロアリの被害が出た家というのは「シロアリが好む環境」の家だと言える。そのため一旦駆除しても再度シロアリに襲われる可能性がある。

このお宅でも湿気の発生源となっていた土間を塞ぎ、土からの湿気は遮断したものの、隣接する家々との間が狭い立地から風通しが悪く、こもった湿気が抜けにくい環境だ。

予防策として、特にシロアリの温床となりやすい床下の木材に、防除・防腐効果の高い薬剤をたっぷりと散布する。

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■完成
服田建設の持つ施工技術とFPパネルの特製を生かし、耐震性能に優れ、高気密・高断熱の快適な住環境を備えた住居が完成。

外観はあえてリフォーム以前の、古い木造物置小屋の面影を残し、母屋や周辺環境ともマッチした佇まいを造り上げている。

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