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家物語

第六話「県産一本松の中引き丸太が支える数寄屋アレンジの和風住宅」

今回ご紹介するお宅は、高断熱による快適な住空間と、現代的にアレンジされた和風意匠がマッチする平屋住宅です。


土台や柱は木曽桧をふんだんに使用し、心地よい桧の香りに包まれます。


釣り天井を設けず、小屋組を表しとした造りは茶室などに見られる数寄屋建築の趣を意図しました。

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棟を支える中引き丸太は長野県産の松を使用しました。継目のない11mの一本松が文字通り背骨として力強く家を支えます。


県産松の中引き丸太や、欄間に施した松葉形の桟は、M様のお名前にちなんだ意匠でもありたいへんお喜びいただけました。


玄関から真っすぐ伸びる廊下を中心に、両側に居室を設け導線を整理ました。

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廊下やLDKなどのフローリング床は、暑い時期でもサラリとして素足に心地よい、桜の天然ムク材を使用しています。
天井に設けられた天窓からは日射しが降り注ぎ、壁面に窓の無い中廊下も明るく照らします。


通常、斜め天井は断熱がしにくいのですが、M様邸ではウレタンを250mm厚に吹き付け。遮熱シートを併用して高い断熱性を実現しています。


サッシは北海道から取り寄せた、クリプトンガス封入のトリプルガラスサッシ。国内最高の断熱性能を誇るサッシです。
玄関脇に囲われた一角は、シュークローク。煩雑になりがちな玄関をすっきりと整えられます。


使い勝手と快適さ、デザインの軽妙さがバランスよくマッチした、新しい和風住宅の形を創造しました。

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