第六回 測定結果
第四回 工夫の全てを注いで
完成から10ヶ月が過ぎ、今回は目標の「冷暖房費ゼロ」にどれだけ迫れたかの結果を発表します。
一般の住宅では月々支払うだけの電気料金ですが、T様邸では太陽光発電システムを導入し、余剰分の電気を電力会社に売電し収入を得ることができます。少々ややこしいので、それぞれを「支払料金」「売電収入」と区別します。
■支払料金
太陽光発電パネルを装備したT様邸ですが、発電した電気は貯めておく事が出来ません。夜間や悪天候など発電が出来ない場合や、使用量が発電量を上回る場合は電力会社から電気を購入し料金を支払います。
■売電収入
太陽光発電パネルで発電した電気は貯めておく事が出来ないので、お留守がちな平日昼間など、家庭内での電気の使用量を発電量が上回る場合は余剰分の電気を電力会社に販売し、売電収入を得ます。
■売電収入(予定)
'09年11月以降、エコ発電の普及促進から売電した場合の買い入れ価格が大幅に引き上げらます。T様邸では売電収入が増加することで電気料金に関する収支がほぼ釣り合い。年間では収入が支払いを上回ります。
T様邸 仕様
居住人数 | 4人 |
建坪 | 30坪(1階)+26坪(ロフト)=56坪 |
太陽光発電 | 3.83kWシステム |
電気使用状況 | 一般家電+ 給湯→エコキュート 調理→HIクッキングヒーター 冷暖房→エアコンのみ |
T様邸は冷暖房のみならず調理、給湯も全て電力で賄う「オール電化住宅」です。ガス、石油などは一切使用しませんので、月々支払われる電気料金と、売電収入の収支が釣り合えば「冷暖房光熱費ゼロ」が達成されたと考えられます。また、こうした電気の売買は初期手続きが済んでしまえば、すべて自動で行われますので一切の面倒はありません。
T様のご好意によりご提供頂きました、月々の電気料金収支の記録を掲載します。
平成21年 T様邸 売買電気料金表
支払料金 電力会社から購入した分の支払い電気料金です。
売電収入 発電余剰分を電力会社に販売した収入。
売電収入(予定) '09年11月以降、売電価格が引き上げられます。
'09年10月末現在。売電収入は支払い電気料金の約半分を賄う程度に留まっていますが、来月からの売電価格引き上げにより月々の収支がほぼ釣り合い、年間では売電収入が支払いを上回る事が見込まれます。「冷暖房費ゼロ」の目標は充分以上に達せられたと考えて良いでしょう。
「冷暖房費ゼロ」を実現したのは、太陽光発電システムによる売電収入のみならず、極限まで高められた家自体の断熱性が大きく貢献しています。酷暑期も厳寒期も、短時間の冷暖房で一日中快適な温度を保てる家だからこそ、電気代の節約にもつながりました。
服田建設ではこの高気密・高断熱の家を体感し、その工法をご覧頂けるショールームをご用意しています。服田建設のこだわりをぜひショールームでご覧ください。